メンテ03_茨城県内 食品工場 井戸改修工事
基本情報
施工場所・依頼主
茨城県内 食品工場(下請け)
時期
2022年4月~5月(工期:1ヶ月)
工事種類
- 井戸改修工事(井戸内洗浄)
- ポンプのオーバーホール(分解清掃)
井戸基本情報
- 口径 350mm
- 深度 100m
- ケーシング種類 SUS(ステンレス)
依頼内容・施工前状況
井戸と井戸ポンプのメンテナンスを定期的に実施されている会社様です。
井戸ポンプの分解清掃・整備と井戸の改修作業(清掃)を行います👷
施工内容
概要
テレビカメラ調査にて、井戸内部を確認し、工法を選択し対応します。今回、破損等は無かったので2重ケーシングはなしです。井戸内の洗浄、ポンプの分解清掃・整備を行いました。
流れ
ポンプ引上げ → 機器の搬入設置 → テレビカメラ調査 → 洗浄(井戸更生剤投入)
→ 井戸内で薬品を攪拌(ベーラーでの作業) → ブラッシング作業 → スワビング作業 → 浚渫(しゅんせつ)作業
→ 機器撤去 → オーバーホール済みのポンプを据付 → 揚水試験 → 引き渡し
準備
施工前~既設ポンプ引き上げ
待機している車両たち。
左:ポンプ引き上げと引き上げたポンプの運搬用
中:設置するさく井機(洗浄作業に使用します)を積んでいます。
右:雑務担当(積み切れなかった他の道具たちを載せます)
既設ポンプです。
ポンプ引き上げ開始!
ユニックを使ってポンプを引上げています。(揚水管+本体で 42mあります。)
でてきました。ポンプ本体です。
これが、井戸内部に入っていた水中ポンプ全容です。
機器設置
ポンプを引出した後は、さく井機を設置します。
さく井機の設置完了です。
内部のカメラ調査
改修作業前の井戸内部のテレビカメラ調査を行います。井戸内部がどうなってるのか、テレビカメラを入れて破損箇所等ないか確認していきます。
老朽化によるケーシングの腐食によって生じた破損が見つかった場合は別の工法に変更しなくてはなりません。
また井戸内部を確認することによって、どの工法での洗浄作業が効果的なのか知ることができます。
今回はケーシングの材質がステンレスの為、ストレーナーの目詰まり以外、破損等は見受けられませんでした。
予定通り明日から洗浄作業に取り掛かります👷
全体
洗浄作業
- 薬品(井戸抗生剤)を攪拌しながら溶かし、よく溶けたことを確認してから井内に投入
- 井内に投入した薬品がダマにならないように、ベーラーという器具を用いて攪拌
- ブラシを上下させ、井内の汚れを掻き落とす、ブラッシング作業
- ストレーナーに付着した目詰まりを解消する、スワビング作業
- もともと井戸底に堆積してた砂や、洗浄作業で掻き落としたスケールや流入してきた砂粒を取り除く、浚渫作業
という順で行います。
井戸更生剤を投入
特殊な、井戸内部の汚れを除去する薬品、井戸更生剤を投入していきます。
この薬品を使用することによって、井戸内部ストレーナーの目詰まり、またストレーナーの外の帯水層の目詰まりも解消する事ができます。
準備中
井戸更生剤
粉末の薬品を攪拌機に投入し、
水と一緒に攪拌します。
粉末がよく溶けたことを確認してから井内に投入していきます。
ベーラーで攪拌中1
投入した薬品をベーラーで攪拌中。2
ブラッシング作業
ストレーナーの位置を重点的に、ワイヤーを上下させて汚れを落としていきます。
薬品を使用していますので、固着した汚れやスケールも柔らかくなり、よりブラッシング効果を発揮しやすくなります✨
井内の汚れを掻き落とす、ブラッシング作業を開始
ブラシを上下させます。(下方にある様子)
ブラシを上下させます。(上方にある様子)
スワビング作業
ブラッシング作業でストレーナー内部に付着した汚れを落とした後は、スワビングカップというピストンの役目をする洗浄器具を挿入し、これを上下させてピストン動作を与え、水の動揺を大きくしスクリーン周辺のスケールや砂粒を除去します。
浚渫作業
最後に、元々井戸底に堆積してた砂や、洗浄作業で掻き落としたスケールや流入してきた砂粒をベーラーで浚渫し、これで洗浄作業は完了です✨
浚渫作業中1
浚渫作業中2
井戸底に蓄積していた堆積物です。
揚水試験、引き渡し
この後は、機械を撤去し、井戸ポンプを戻して井戸の揚水能力を測る揚水試験を行います👷
無事に引き渡し完了です。
目的、工事種類:03 井戸改修工事、04 ポンプ交換工事、04 メンテナンス、2重ケーシング有